パワークエリ列の追加｜列の追加機能をマスターしよう
パワークエリの「列を追加」機能を利用することで、データの変換や集計をスムーズに行うことができます。
Excelワークシートでの列の挿入と似た機能がありつつ、パワークエリを活用することでより効率的な作業が実現できます。本記事を通じて、基本から応用に至るまで、より効率的なデータ処理や集計の技術を習得することができるでしょう！ぜひ最後までお楽しみください！
こんな方におすすめ
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- 「列の追加」にはどのような利用方法があるのか教えてほしい。
列の追加とは
「列の追加」とは、です。
Excelワークシートの「列挿入」と似た機能ですが、パワークエリを使用すれば、作業をより効率的に進めることができます。
まず最初に必ず記憶しておきたい2つの「列の追加」をご紹介します！
【必ず記憶しておくべき】「カスタム列」の挿入
「カスタム列」の基本的な操作について解説します。Excelワークシートにおける「列の挿入」と考え方はほぼ同じですが、操作の仕方には異なる点があります。例となるデータを使って、分かりやすくご説明いたします。
まず初めに、Excelワークシート上で「テーブルまたは範囲から」を押し、集計したいデータを選び、パワークエリエディターを起動します。
パワークエリエディターが起動したら、「列の追加」タブを選択します。
列を追加する機能を利用する場合は、この「列の追加」タブから手続きを始めますので、覚えておいてください。
「カスタム列」ボタンを押して、カスタム列の操作画面を表示させます。
①新しく追加される「列名」を入力
∟今回は「カスタムカラム」とします。（カラム名は自由に設定しても構いません。）
②新しく追加される列に出力するための「式」を入力
③OKボタンを押す
【出力結果】
【忘れずに留意すべき】「例からの列」の追加
続いては、パワークエリの「例からの列」の基本的な操作について、例を交えて解説していきます。特定のルールをパワークエリが把握し、自動的に列に反映させる内容を追加する機能です。イメージが湧きにくいかと思いますので、こちらもサンプルデータを用いて解説していきます！
【今回の例題】
元のデータに含まれる「名前」列から、「姓」だけを抽出したい。
【方法】
「例からの列」機能を使って出力
最初に「テーブルまたは範囲から」をクリックして、集計したいデータを選び、パワークエリエディターを起動します。
パワークエリエディターが起動したら、「列の挿入」タブをクリックしてください。
今回もまた、この「列の追加」タブより手続きを始めます！
【操作手順】
①「例からの列」ボタンをクリック
∟ここでは「カスタム列」と名付けます。（列名は自由に設定しても問題ありません。）
今回は、「名前」カラムを対象に新しいカラムを追加したいので、「名前」カラムを選択した状態で、「選択範囲から」をクリックします。
②追加する列に苗字を入力
∟今回は「佐藤」を入力します（新しく追加された列の一番上のセルに、「佐藤 陽介」さんの名字「佐藤」を入力します。）
③Ctrl+Enterを押す
【出力結果】
佐藤さんを除いても、苗字のみが表示されました。この機能は、Excelのワークシートにある「フラッシュフィル」と似ていることがご理解いただけるかと思います！
注意しておきたいポイントとして、「認識された規則性が間違っている場合もある」ということです。列が追加された後には、必ず全てのデータが正確な出力をしているかを確認する習慣をつけておきましょう！
より複雑な原データからパターンを特定したい場合、M言語に関する理解が求められます。M言語に関しては別の記事で詳述していますので、さらなるスキル向上を目指す方はぜひご確認ください！
【実践】「列の追加」の上級操作
「列の追加」の基本的な操作を理解できたところで、応用操作の例を用いて説明します。「カスタム列」を効果的に利用し、の追加方法を身につけましょう！
「カスタム列」を使用して条件分岐（if）を記述してみよう！
「列の追加」機能を使用することで、数式の入力が可能となり、より複雑な条件の分岐を設定することができます。条件分岐を設定することで、データの加工や修正が大幅に効率化されるため、例題を通して練習してみましょう！
【今回の例題】
下記の「給与区分」に関連する賞与の支給月数を新たな列に出力する
・一般⇒三か月
・ミドル⇒五か月
・幹部⇒七か月
【方法】
「列の追加」のカスタム列において、if文を用いて条件に基づく式を記述する
①追加する列名を入力
∟今回は「支給する月数」とします。（列名は自由に設定しても構いません。）
②「=」の後に、小文字でifを入力
∟小文字で記入しないとエラーが発生するので気をつけましょう！
③条件分岐の対象とする列を選択
∟今回は「給与の種類」を対象に条件分岐を設定します。
④「挿入」ボタンをクリック
∟「給与区分」列がカスタム列の式エディターに追加されます。
⑤ if文の条件分岐を完成させる
【if構文】
if 条件① then 条件式①に一致する結果 else if 条件② then 条件②に一致する結果 else 条件①・②以外の全ての該当結果
今回の例題をif文に適用すると、以下のようになります。
if [給与区分] = “一般” then 三か月 else if [給与区分] = ”ミドル” then 五か月 else if 七か月 慣れるまでは以下のように言い換えても大丈夫です!
if(もしも)給与区分が「一般」に該当する場合then(⇒)三か月を出力
else if(もしくは)給与区分が「ミドル」に該当する場合then(⇒)五か月を出力
else(いずれにも該当しなければ)七か月を出力
※左の条件に該当しないのは「幹部」＝七か月のみ
⑥OKボタンをクリック
の6ステップです。
【出力結果】
要約：より効果的にデータの調整が行える
今回の投稿では、パワークエリにて列を追加する手法について説明しました。
本記事のポイントは3つです。
①「カスタム列の追加」では基本的な列を追加する機能が提供されている
②「例に基づく列の追加」ではフラッシュフィル機能のように自動的なデータ出力が実現できる。
③「条件列の追加」により、より詳細な条件設定を調整することが可能です。
データの調整や解析がこれまで以上に円滑に、かつ効果的に実施できるこの機能は、日常の業務に大きな変革をもたらす可能性を持っています。列の追加から複雑なデータの変換まで、パワークエリを駆使すれば、データ処理の選択肢が大幅に広がります。これからExcelでのデータ分析をさらに効率化したい方は、ぜひ「列の追加」機能を習得してください！
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